絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜下

脱衣場まで引っ張り出された。


「ほら!早く脱いで入れ!!」


風呂場からみんなの騒ぐ声が聞こえる。


嫌だよ…。


見られたくない…。


僕は耐えられず、小さくうずくまって泣いた。


「何を泣いてる!?…女みたいな奴だな。お前は」


もう嫌だ…。


修学旅行なんて来るんじゃなかった。


誰か…助けて。


その時、脱衣場のドアが開いた。