『でもさ…それは仕方ないと思うよ。理央が山木くんを好きなのは変わらないし、拓巳くんを傷つけないようにすれば山木くんが傷つくんだよ??』

「…うん」
梨奈が言うことは説得力がある。


『だからさ、ちゃんと言えた理央は偉いと思うよ?傷つけたとしても、拓巳くんのためだと思う』



…そっか。

「…そうだね。ありがと、梨奈♪」
それからしばらくして電話を切った。




梨奈がいてくれてよかった。
小学校から一緒にいた梨奈。積極的で大人な梨奈はいつもこうやってあたしの背中を押してくれて、安心させてくれる。



ありがとう…梨奈。



そうだね…これでよかったんだよね。



あたしはまた梨奈に助けてもらった。
今度はあたしが梨奈を助けなきゃ!!

…まぁ梨奈は和真くんとラブラブだしね…





そんなことを考えながらいつの間にか寝ていた。