――――姫ちゃん…。 「やっ」 姫ちゃんの嫌がった顔しか見れなかった。 誰が姫ちゃんにそんな顔させてんだよ……。 無理やり前に進んだ。 「ンなのよっ…」 しかめた顔をしている姫ちゃん。 列の端にいる姫ちゃん。 その後から大人かな?大きな手が姫ちゃんの手首を掴んでる。 俺はその大人に近づくと背中にタックルをかました。 「痛っ」 「なっ、たっちゃん!!」 俺は姫ちゃんの手首を掴むと列から外れて階段の裏に隠れた。