春夏秋冬

『はい』
『ショウタ…?』
『ああ』

ブワッと何かがあふれる
ショウタだ
久しぶりのショウタの声

『私…私』
『どうした?』
『手首をキリで切った』

電話の向こうで息を呑む気配がした

『どうしても言いたい事があるの、今夜、逢えるかな?』
言わなきゃいけない