0時43分


「……何…で?」

あたしは雅にその質問の意味を問う。




「狂犬が動き出した」



「えっ…?…狂犬……」

あたしは唖然として雅の顔を見る。その態度が墓穴を掘った。


「今日何か変わった事なかった?」


さっきとは違う低い声で、しかも雅の目付きはあの怖い目付きだ。


「…今日は、」


あたしは今日銀次と接触した事、銀次に言われた事を正直に話した。





ただ、5歳の時に会っていた事、首を絞められた事は言わなかった。