「えっ…!?……キャー!!」 あたしは曲がり切れず、前の木にぶち当たってしまった。 「痛いー……」 自転車を見ると、いつも後ろで支えてくれている銀次はいなくて、後ろを見ると銀次は遠くの方にいた。 「銀次!!」 「羽流!!1人でこげたよ。もう俺は必要ねぇ!!」 それだけ言うと、銀次は後ろを向き、走って公園から出て行った。 それからあたしは1人で自転車に乗る事ができ、毎日自転車に乗っていた。 いつもの公園から少し行ったところの広い公園で、あたしは友達をたくさん作る事ができた。