「将人」 あたしは寝ている将人に話かける。 「ごめんね……関係ない将人に迷惑かけちゃって…あたし本当にダメだ……」 あたしは膝に顔を埋めた。 「羽流…」 顔を上げ、将人の方を見ると、将人は切なく辛そうな顔をしていた。 「起きてたの?」 「…あぁ」 将人は起き上がり、あたしの頬に手を添えた。 「…会いたかった」 「将人…」 将人は親指であたしの頬をなぞる。温かい手だった。 「将人、将人はあたしの大切な人。だから…今までみたいに一緒にいてほしいの……」 「…んなの当たり前ぇだ」