それから羽流の携帯のGPSを頼りに、俺らは探し出した。俺は倉庫の奥の部屋で待った。 「龍平は待ってろ」 「てめぇ…」 雅が俺を待たせる理由はわかる。 「殺しちゃうでしょ?」 だから俺は待った。 微かに聞こえるバイクの音。 来たか… 数分後、部屋のドアが開いた。 羽流が俺の隣に座る。羽流を見ただけで安心した俺は、羽流の気持ちに気付いてやれる事なんかできなかった。 コイツが遠藤将人…