♪〜♪〜♪ あたしの心とは裏腹に、軽快なメロディが部屋に響いた。 知らない番号…。 そんなことは頭になくて、すぐ通話ボタンを押した。 『双葉?俺だけど…』 柊の声。 「…っ柊…!」 『双葉泣いてんのかっ?』 「…ッ…」 『ちょっと待ってろ!』 そう言うと電話は切れた。 画面を見ると通話時間15秒。 何か悲しくなった。