「おいっ!どうしたんだよ!?」 柊が焦りながら訊ねてきたが、答える余裕はない。 突然溢れ出した涙は止まることなく流れ続ける。 「とりあえず話聞くから双葉ん家行ってもいいか?」 あたしは無言で頷いた。 そして気付くと家の前まで歩いていた。