乙女達は教室で話していた。
「どうしてそうやってすぐあきらめるの?」
「……」
乙女は乙葉の言葉にぐっと詰まってしまった。でも、それは乙葉の言うとおりだった。
「だってあの子私よりかわいいし、その…」
「恋には色々大変な事だってあるよ!こんなことですぐあきらめちゃあの子に尚輝くんもってかれるよ?!話しかけなきゃ何も始まらないよ?!それに乙女は料理も上手だしかわいいし、いいところだって沢山あるじゃない!」
「…そんなこと言われたってどうしたらいいかわかんないよ」
ふっと乙葉は息をついた。
「…よし!」乙葉はガタッと椅子から立った。
「私、いつも以上に乙女の恋のお手伝いしてあげる!だから応援してあげた私の気持ち…ムダにするんじゃないわよ!」
『…乙葉…』
乙女は涙を拭った。
「うん!!」
乙女は力強く言った。