そしてどんどん乗り物に乗っていった。
次はお化け屋敷だった。
「なんか私、ちょっと不安になってきたかも…」乙女は怖がりなのだ。
「私もー…」乙葉は少し怖がりだった。
「私、みんなに断って、外で待ってようかな…」
「私もそうしようかなー…」
「はっ!で、でも!断ったらそのスキに華恋ちゃんに尚輝取られちゃう!!」
そういうのは取られるじゃなく、ラブラブになるという。
「私も!賢人くんとなりたいし!!」
乙葉も好きな人はいるのだ。
「そうと決まればがんばろうね乙女!!」
「うん!!がんばろう!!ちょっとこわいけど」
「よーし!!がんばるわよ!!」
乙女は燃えていた。しかも風も吹いていた…
「燃えてるね…」
「何だ何だ?」
そこに何事か、人が集まってきた。
「………」
乙女は恥ずかしくてそのまま固まっていた…
そして乙葉は当然のごとく、そそくさとそこから離れた…