乙女は女の子の方へ走っていって深呼吸して言った。
「あのお…」
「はい?」
「急なこと言うけど私、尚輝くんのことが好きなの!だから尚輝くんに近づかないでほしいの!」
「え?…すみませんけど私も砂原さんのことが好きなんです。だから近づかないというのはちょっと…」
『…やっぱり…』
それでも乙女は諦めない。
「じゃあ、ライバルとして名前を教えてくれる?私は恋野乙女よ」
「私は姫乃華恋です。容赦しませんよ」
「私も遊園地行くことになったから、その時は負けないからね!」
「はい。私も負けませんよ!」

そして午後
「乙葉バイバーイ!」
「バイバイ!」
「尚輝くんバイバイ~!」
「おー」
そして、「バイバイ!負けないからね!」
「はい。さようなら」
という会話をし、乙女は洋服屋へ行った。もちろん遊園地に行く時着る服を選ぶためだった。