入学して時間が経つにつれて結衣のことが知られていった。
そして、次第に結衣との会話も減っていった…。

結衣に話しかけようとすると他のクラスの男子と話している。

僕はそんな光景を見ることができなかった。

ただただ結衣が他の男に見せる笑顔を見たくなかった。

『直樹ー?』

『直樹ー!?』

『…ん?何?』

『何ってさっきから呼んでんだろ!!』

『わりぃ…。何だ?』

『お前最近元気ないぞ?』

秀樹が俺のことを心配してくれている。