ストロング・マン




2次会の準備の話もひと段落したことで、たわいもない話に花をさかせていた。
奈美が淹れてくれた紅茶がとても美味しくてほっとする。


「そういえば2人は付き合ってどれくらいなの?」


唐突に旦那さんから向けられた私と修也への質問。私と修也は顔を見合わせて、修也が口を開いた。


「もうそろそろ3ヶ月ってとこです。」


そう答える修也の声色は優しくて、旦那さんに対して真面目に接している姿がとても素敵だった。3ヶ月経とうとしているが、私は未だに修也にドキドキさせられていた。


「そうなんだ。郁さんのことはよく奈美から聞いてたけど、見た目も猫っぽいんだね。」


「・・・え?猫っぽい?」


まさか旦那さんからそんな言葉が出てくると思わなかった私はぽかんとする。どこら辺がそうなんだろうか。確かに目は少し猫っぽいような気はするけど。


「修也くん、逃げられないようにちゃんと捕まえてないとね。」


「え、あ、はい。」


こんなことを言われると思ってなかったんだろう、修也にしては珍しく狼狽えた。それに、奈美が私のことをどこまで話していたかは分からないが、私の今までの付き合い方を知っている人からすれば、フラフラして気分やでなかなか彼氏色に染まらない私は確かに猫っぽいかもしれないし、付き合って3ヶ月は別れやすいとよく言われることだし、修也の痛いところを的確についている気がした。


もし何も知らないで言っているんだとしたら、やっぱりこの方、ただ者ではない。


笑っている旦那さんの瞳はもうきらりと光っていて。修也のことをからかっているんだと気づくのに時間がかかった。この見た目の修也相手にからかおうとするなんて、すごい方だ。技量も度量もハンパない。