ストロング・マン



―――――三直体制三日目。

やはり稼働初めは障害が多く、私は対応に明け暮れていた。
障害の内容を確認し、障害が起きた部分の担当者に連絡をしたりと慌ただしく動いていた。
私がいるチームは一番の基礎となる部分の設計や構築を担当しているため、障害等の連絡はいったんうちのチームに連絡が入り、それを私たちが他のチームへ展開することになっているのだ。


だが、まだ三年目ということもあり、自分の知識不足を痛感することも多かった。
障害の内容を聞いても自分の携わっているピンポイントな部分しかカバー出来ないことが多く、他の先輩方に頼りきりになることもしばしば。

三年目にもなったっていうのに、まだまだだなあ。



夜勤に慣れていないこともあって、まだ開始して三日目なのに私はもうクタクタに疲れきっていた。