ピピピピッピピピピッピピッ…眠い、暑い、起きなきゃ…


いろんな感情が私の中でごちゃまぜだ………。


………「起きなきゃぁ〜!!!!」一気に飛び起きたものの…


…やっぱり眠いです。笑


でも、ぐずぐずしてられない。
これから私はフルメイクをし、
スカートを5回おり

髪を学校の誰よりも盛らなければならない。

「お姉ちゃんコテかして〜」

まだ寝てる姉の部屋に入った。
コテはすぐあったので、私はコテを持ち部屋を出た。

「よし!!!完璧!!!」

支度を済ませた私は

一階に降りた。

「お母さ〜ん。お腹すいたぁ」
パンの焼ける香ばしい香り。

お母さんの鼻歌。

朝のこの時間がなにより好き。
おいしいご飯を食べ家を飛び出した。

「行ってきま〜す」後ろから聞こえる「気をつけてね」。

このやりとりはお母さんと私が毎日欠かさないあいさつ。



いつものカラオケボックスを
曲がろうとしたとき、

「きゃっ」

誰かとぶつかった。

「いったぁ〜!!!ちょっと〜
どこみて歩いてんの!!!!!」

膝と腕が痛い………

(ちょっと血まででてんじゃん!!今日ついてないかも…)


「わりぃ〜大丈夫か???」

男の声がした。

見上げると

………そこには髪は金髪!!!
ピアスがいっぱいの…

私と同じくらいの男が立っていた。

これが、私と海斗の
…………出会いだった…。