あたしの笑った意味がわかったみたいで、 苦笑いしながらあたしを地面に降ろした。 「笑わないで」 恥ずかしそうに苦笑いしながらちょっと俯く。 「重かったなら降ろせばよかったのに」 「それはやっぱり男だしね。カッコつけたいじゃん」 「あはは」 気まずそうに笑う目の前のこの人をますます愛しいと思った。 「もう真っ暗だね」 「あー」 言われるまで気づかなかった。 もう周りは真っ暗でいつもの公園だった。