聞いてくれてる人がいるなんて思ってもいなかった。



歌っているときは何もかも忘れられても、

歌い終わったときの孤独感を消すことは出来なかった。



あたしは一人ぼっちなんだって、そう思わずにはいられなかった。



聞いてくれるはずない。


誰にも届くことはない。



それでもいいや。

だって好きで歌ってるだけだもん。


そう思ってた。

そう思おうとしてただけだった。



だけど、届いてた。


聞いてくれてた。



受け止めてくれた人がこの人でよかった。