やっとのことで鳴った6時間目終了を告げるチャイム。


いつもはのんびりと帰る準備をするあたしが、

今日はその3倍の速さ(周りから見ればそんなに早くはない。多分同じくらい)

で準備をする。



愛弓だけがそんなあたしを不思議そうに見ていた。



「あんたなんか変なものでも食べた?」

なんて聞かれた。


「何その失礼発言」


ちょっとイラッときて顔を上げると、

本気で心配そうな顔をした愛弓の顔が目の前にあった。



いつものあたしってどんだけとろいんだろう。