そんなことを思い出していたら、無性にあいつに会いたくなった。


会いに行こうかな。



あの公園にいたら、もしかしたら会えるかもいれない。



確か今日からお母さんたちは夜遅くなるはずだし、

それまでに帰れば大丈夫だろう。




そうと決めてからは時間が経つのが遅く感じた。


何度も何度も時計を見て、

秒針が細かく時を刻むことさえもどかしく感じた。



ワクワクもしない。

ドキドキもしない。



もしかしたら会えないかも。

というちょっとの不安があるだけで、

なんだか心は穏やかだった。