ふぅーと無意識のうちにため息が出る。



駄目だ。


ため息なんか吐いたら、幸せが逃げてしまう。



うん。前向きにいこう。


こうして心配して貰えるのはいいことなんだ。



そう自分に言い聞かせて、階段を上り始めた。




部屋に入って鍵を閉めると少し安心した。


いきなり親が部屋に入ってくるなんてことはないけど、

鍵をかけることで安心出来るからいつでも鍵は閉めてある。



白で統一された部屋は全てお母さんが決めた。


引っ越して来てから一度も模様変えをしていない。



だから、住み心地は悪くない。