きっとここで君に出会うために




「おい聞いてるのか」


担任はちょっとイライラした声に変わっていた。



下を向いていた顔を上げて担任をみると、

眉間に少しシワが寄っていた。


そんなにイライラしなくても、

綺麗な顔が台なしだよ。




「すみませんでした」


ここは無難に謝っておくことにした。


実際はちっとも反省していないんだけど。



ここで無駄に反発するほどあたしは馬鹿じゃない。