「そっか」 きっとこの人は優しい人なんだと思う。 さりげない優しさ。 押し付けがましくなくて、 ふっと心に染みるような優しさ。 それをこの人は持ってるんだと思う。 隣でニコニコしながら星空を見上げているこの人を見てそう思った。 しばらく静かに星空を眺めていたけれど、 さすがに寒くなってきた。 そんななかで繋がれた左手だけが温かかった。 「ねぇ響ちゃん」 寒いとそう言おうと口を開いたときに、 ちょうどあいつが話しかけてきた。