「あら早いね」


ぼーっとテレビを見ていたらお母さんが起きてきたみたいで、

後ろから声をかけられた。




「響、ご飯食べたら一緒にお姉ちゃんの部屋整理しようか」


キッチンに立って朝ごはんの準備をしながらあたしに話しかける。


「うん、でも学校」


「あら、今日は土曜日よ」


「え?」



そういえばそうだ。


何制服に着替えちゃってるゎだろう。



「やーね学校だと思ったの?」


そう言って振り返ったお母さんは、

穏やかに笑っててあたしもつられて笑った。