バシッ。 勢い良く腕が捕まれた。 『また俺から離れんの?』 怖い顔、少し寂しい顔のヒロと目が合う。 また…?離れる…? 「離れてったのは…ヒロじゃんっ!」 『は…?何言って…』 「亜希さんの方に行っちゃったのは…ヒロじゃんか!」 イロイロ爆発したように私の口が速く動く。 『は…?亜希?お前…』 「とぼけないでよっ!」 また涙がボロボロ出てくる。 ヒロが口を開こうとしたその時だった。 .