『薫が余りにも下手だから、このままじゃ多分負けるから…。』


ピッタリくっついた体。


後ろから耳元に聞こえるタクの意外に低い声。


『俺が体でターップリ教え込んでやるよっ♪』


耳が何故か熱くなる。


「ちっ…近いよ…。タク。」


『負けても良いの?』


「………。だっ…ダメに決まってんじゃん。」


『じゃあ仕方ないね?』


うまく言いくるめられた私は大人しくタクの誘導にしたがった。


カシャッ


携帯のカメラのシャッターがおりた音がした気がした…。


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