まず
おれは酔っ払った上に
あの少女の姿に
ひどいショックを受けていたから
走りながら考えるしかなかった。
服を売っているような店を
思い出さなきゃならなかった。
もう夜の2時ぐらいだったと思う。
そんな時間に
服なんか買ったことないおれは
でたらめに
走り出していたんだ。
するとたまたま
ドンキホーテの看板が見えたってわけ。
でも
これからがまた大変で
おれは酔っ払って走ってきたから
吐き気がするほどのめまいがして
こめかみの血管がどくんどくんと音をたてていて
店の中でもどしてしまいそうだった。
そんな状態で
彼女に着せる服を考えて
探さなきゃいけない。
また困ったことに
店が5階建てなんだ。
1階の売り場に
服らしきものもあったんだけど
よく見るとコスプレ売り場さ。
そんなもの買って
あんな状態の彼女に着せるなんて
鬼畜もいいとろだ。
で
おれはさんざん店の中をうろついて
スウェットに目がとまったわけだ。
あと
ペットボトルの水2本買って
あの子のいる
ビルのすき間へ
戻っていった。

