……
やっと目が醒めたようだ。
ここはてっぺいの家だったっけ。
てっぺいはまだ寝ているみたいだった。
僕はベッドに向かい
そっと寝顔をみつめる。
僕のなかの時が
静かに、ただ静かに止まった。
『また、過ちをおかしてしまうの?』
自分に問う。
てっぺいを軽く起こし、『帰りますね』とだけ伝え、部屋をあとにした。
自宅につきベッドに寝転ぶ。
はぁ…
熱っぽい。
風邪なのか、
それとも…
なんなのかわからなかった。
目を開けると体がダルい。
やっぱり風邪をひいたらしい。
たまたま今日は土曜日でバイトも休みだったので、眠りにつこうと思ったら
ケータイが鳴った。
お母さんからだ。
『風邪ひいたーだるいー』
心配している様子のお母さん。
『あったかくして寝なよ』
『わかったー』
そういって電話を切った。
お母さん、来てくれないかなぁ
急に寂しくなった。
