『すみません、はじめての腕枕なんでどーしたらいいかわからなくて』
『よし、じゃあ
俺の脇のほうにおいで』
素直にてっぺいの脇のほうへ頭を移す
『あっ!いいっすね!
めっちゃ安心します!
脇枕!』
『脇枕って(笑)
はじめて聞いたわ
おもろいなあ、シンは』
僕は横向きの状態で、左手をてっぺいの右肩に添える。
てっぺいの左手は僕の左肩を支えるようにそっと掴む。
てっぺい。
僕は緊張とうれしさのあまりなかなか寝つけなかった。
てっぺいの顔を見上げて
僕は心のなかでつぶやいた。
『てっぺい、
僕、
もうひとりじゃないんだよね?』
