こすっちゃったからかなぁ・・


こんな時でも思い出してしまうのは、柊の笑った顔や怒った時の顔ばかり。


「クスッーーホント・・何やってんだろ。あたし。」


鏡の中のヒドイ顔をした自分を見つめながら凛は、力なく笑った。


ようやくマスカラが取れてやっと教室に戻ろうとしたが・・


誰もいない廊下。教室から聞こえる上手な英語。


・・・明らかに授業中だっ!!!


教室に入って注目されちゃうのは嫌だから、保健室へ行こうという甘い考えをしたのがいけなかったんだ・・。