ハルちゃんの恋

「じゃあごゆっくり」

莉子ちゃんは気を使ってくれて先に帰ってしまった。

「ちょっと喋らない?」

「・・・うん」

あたしたちは公園のベンチに座った。

「ハルカちゃん元気だった?」

「元気だったよ」

どうして・・・?

彼女いるのに

そうして声かけてきたの?


「ハルカちゃん・・・どうしてメール無視したの?」


”ドクン”


「俺、結構ショック受けたんだけど」

昂くんは「ハハッ」と笑っている。