ハルちゃんの恋

もしかして・・・彼女?

そうだよね。

あんなかっこいいんだもん。

彼女くらい・・・いるよね。

あたしはその場を逃げ出した。



ピンポーン

「はーい・・・ってハルじゃん」

あたしが足を運んだ場所。

そこは莉子ちゃんの家。


「どうしたのハル!?泣きそうな顔して・・・」

「え?」

あたし、泣きそうな顔してた?


「うう、莉子ちゃん」

「ちょ、ハル・・・」


あたしの恋、二日で終わっちゃった。

悲しい。

切ない。


「そっか」

「初恋だったのに・・・」

泣きじゃくるあたしの頭を莉子ちゃんは優しく撫でてくれた。