★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜





はぁ、と胸を撫で下ろす。


ぶっちゃけ、この時期の凌兄は機嫌が悪い。しかもいまは、なぜか凌兄とは気まずいし、出来れば、凌兄とは極力話したくないのが本音だ。




「人の部屋の前で何してんだよ?」



びくーっ!


勢いよく後ろを振り返ると、凌兄が立っていた。



「い…いや、あの、なんていいますか…」


しどろもどろにしゃべるあたしを、凌兄は興味もなさげに自分の部屋に入っていく。



ちょ、ちょっとぉ…!



あたしもゆっくり、ゆっくり、凌兄の後を追い掛け中へ入った。




「あ、あのさ?凌兄…」


勉強しだす、凌兄に恐る恐る声をかけた。




「なんだ?」


「…あの…これ!」


ずいっ、と押し付けるようにチョコを渡した。