凌兄は中2。
凌兄が小学生を卒業して2年になるのに、凌兄に憧れる人は少なからずまだいた。
『自分で渡してっ!』
いつものようにそういった。
こういうと、素直に諦めてくれる女の子も居れば、そうでない子もいて…。
『そのチャンスがないから言ってるんじゃない!!』
この子は、後者だった。
『凌兄の中学で、待ち伏せするとか…』
『ばっかじゃない!?そんなの無理に決まってるじゃない…!
中学の校門には凌さんのファンクラブの人達が見張りしてるんだからっ!』
…な、なんじゃそら。
ファンクラブぅ?
いつのまにそんなものが…。

