「やったぁ!!じゃあしおり、もうおるすばんひとりじゃないのぉ??」
「そうだぞ!」
彼女は、嬉しそうに父親に頭を撫でられていた。
僕はそれを、驚きながら見ていた。
予想もしていなかったから…。
「栞にはな、一気にお兄ちゃんと弟と妹が出来るんだぞっ♪」
おじさんの言葉に、きゃー!!☆とはしゃぐ小さな女の子。
喜んでる…?
彼女はおじさんが次々紹介していく、凌兄や勇紀に無邪気にきゃっきゃっと話し掛けていく。
「で、この子が冬兎くん。栞と同い年だけど、弟になるんだぞ!」
おじさんがそういうと、
“栞”は僕の方を向いた。

