「それより、もしかして毎日夜起こしちゃってた?ごめんね…」 怒られる前に謝っておこう。 「…別に」 凌兄は案外淡泊な返事で引き下がってくれた。 はぁ…と安心の溜め息を小さく吐く。 だってこれは、当日まで内緒にしときたいんだもん。 2月14日のバレンタインデー。 凌兄を好きになって、初めてのバレンタイン。