★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜






「…甘い」


そぉーと布団の中に忍び込んだのに、起こしてしまったのか。

それとも、起きていたのか。



「え?」

「匂い。お前チョコくせぇよ」


嘘っ!

慌てて自分の服の匂いを嗅いでみる。


匂いの充満したところにいてもう鼻が慣れてしまったのか、全然わからない。



「わっ!」

腕が伸びてきて、凌兄の方へ引き寄せられる。

胸元に押し付けられた。



「…お前、最近夜起きて何してんだよ?」


ビクッと、肩が揺れる。

夜、途中に起きてるのバレてたんだ…。


やばい、ここでバレたら意味がない。

全部、水の泡だ。



「べ、べつに…っ」


これで凌兄をごまかせるとは思ってない。

あたしの知恵がないせい…。


これじゃむしろ、逆に怒られそうだ。