「え？あ、大丈夫だよっ。優くんも仕事があるし。
逆にしおちゃん達、待たしちゃってごめんね？」
申し訳なさそうに天然の上目使いが、なんとも可愛くて抱きしめたくなる…。
「全然大丈夫よ雛！！」
雛の為ならいくらでも待ちます！と思わず言ってしまいそうになるくらいだ。
「じゃ、いこっか！」
とあたしが促す。
それにうんと頷く雛。
可愛い〜！！
つん、と誰かのひじが当たる。
ん？と振り向くと、冬兎の顔が……。
「本人に確かめるんでしょ？」
え、
「…まぢでやるんですか？」
「ここはもう、はっきりさせた方がいいんじゃない？」
た、たしかにそうだけどっ！
「…そ、そんなこと直球で聞けないよ…っ！」
「じゃあ俺が聞いてやるよ」
と、いつからか話を聞いていた勇紀が言う。
