★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜





栞は黙りこんでしまった。


わかっている…のだ。


こんなこと言ったってどうしようもないこと。



凌兄を譲るわけにも、いかない。



栞だってそれはいくら雛に、でも出来ないから…。




しかし、雛の落ち込んでいる顔を見るのも辛い。




「…わかってるよ。あたしだって凌兄が好きだもん…。


でも…あたし、このまま凌兄と結婚してもいいのかな…?」





どうせするなら、祝って欲しい。


1番大事な、家族に。


こんな気持ちのまま、あと一ヶ月ちょいで、結婚式を迎えてしまっていいのだろうか…?




あたしだけが、幸せになっていいのだろうか……?