――…目眩がした。
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
顔には出さなくても、ポカンとする栞以上に、内心俺の方がテンパってたに違いない。
だってそれは――…
欲しくて、欲しくて、
仕方なかった言葉…。
栞が
好きで、好きで、
しょうがなかった…。
この気持ちは
一体どうすればいいのか。
そんな悩みを一気に吹っ飛ばした。
光りが見えた、ような気がした。
ガラにもなく、神様は本当にいるのかもしれない。
そう思ったんだ……。
あの嬉しさは、なんて言えばいいのかわからない。
肩の力がふっと抜けて…
何かが込み上げて来る感覚。