娘がいるのに、どうしてこんなに引き取ったのだろう? しかし、聞こうとは思わなかった。 血の繋がった娘がいるなら、きっと僕らは厄介者扱いだろう。 だって、血が繋がっていないのだから。 おじさん達が優しくしてくれても。 それは、本当の娘にとっては、“おもしろくない存在”となるに違いない。 所詮僕らに、僕に、家族が出来ることは……もうない。 君のこと、会うまでそう思ってたんだ…。