★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜





勇紀って奴は、初めから馬鹿な奴だった…気がする。




グランドにサッカー部に入部希望の1年が集まっていたときに、話し掛けられた。



『なあ、お前同じクラスの奴だよなっ!俺、勇紀!よっしく!』




その時はまだ、勇紀のことは知らなかった。


ただ、俺に話し掛けてくる奴は珍しい…。



『俺は梓。こちらこそよろしく』



笑顔がなんか純粋っつーか。眩しい奴だと思った。





それからサッカーの話をして…、勇紀は正真正銘のサッカー馬鹿だった(笑)。





昔から俺のこの顔はカッコイイらしく、善くも悪くもいろいろ言われた。

その為、俺は上手く世の中を渡る術を身につけていた。


面倒なことは面倒臭いから、
上辺を取り繕い上手くやってきた。

けど、物凄くつまらなかった。







だけど、勇紀と初めて話した時なんか思った。


こいつといると、面白くなりそうだって。