★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜







「…2人とも、だいすき。」





今日から、少しだけあたしたちは変わってしまうから。



その前に、伝えておこう。





…本番前から、こんなに泣いて、あたしの涙は足りるんだろうか?



それでも、止まらない。





「栞、」



冬兎の声に顔をあげると、おでこにキスをされた。




「…え、」


びっくりして、涙はひっこんでしまった。





「…僕も。幸せになってね」



優しくて可愛い冬兎。

だいすきだよ。




「お、おま…っ!」



くすくす。笑ってるあたしたちと対照的に、一人慌てて顔をほんのり赤くしている勇紀。



「ん?勇紀なに?」

「冬兎、お前っ!これから兄貴の嫁になろうとしてるやつにっ…」


「なら、勇紀もすればいいんじゃない?」


「…バッ!!」



勇紀の顔は、更に真っ赤になったから、すっごい笑えた。