★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜





「…栞、大丈夫?気をつけなきゃだめだよ?」



その逆に、冬兎はすごく、優しい。



やっぱり、変わらないなと思う。


なんだかほっとして、くすくすと笑えてきた。





「お前ったくっ!笑ってんな!!これだから自覚が足りねぇーんだっ!


…お前はもう、一人の体じゃないんだぞ!?」









そう、あたしのお腹の中には…………小さな小さな命がある。



あたしと、凌兄の………。





「勇紀、気持ちはわかるけど落ち着きなって。栞、体調は大丈夫?」




冬兎は、こんなときでも優しく気遣ってくれて、良くできた弟だ。



「冬兎~!!」って言っていつもの調子で抱き着こうとしたけど、それは勇紀によって止められた。





「ほら、ぐずぐずしてないで行くぞっ!」


「あ、そういえばなんで2人はこんなとこにいるの!?」




もうすぐ始まるんだから、席についてなきゃいけないんじゃないの?