★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜





ゆっくり、一歩ずつ。



この日が、本当に来るなんて思わなかった…。



なんだか、まだ夢の中みたい。実感が湧かない。




それでも、お母さんの言葉が、やっぱりそうなんだと、教えてくれた。




こんな日に。


他の人は、どんな想いで、この瞬間を迎えるのだろう。




幸せだろうか。でもあたしはまだ――――…



「…うわぁぁっ!!」


考えごとしてて、足元を気にするの忘れてた!!


足元の裾を踏んで……


転ぶ!!って思った瞬間。




ふわっと、身体が浮くような感覚がして。


…そのあと、2つの腕の感触がした。





恐る恐る閉じていた目を開けると……。



「勇紀!!冬兎!!」



「アホか!!お前っこっちは心臓が止まるかと思ったっつーの!!」


「あはは、ごめん…」


「笑い事じゃねぇよ!!」



すごく、叱られた。