★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜





「…いや、だってあまりに違うから!!」


「まーねー。あんた、あたしの子のくせに普段だめだめだけど、今日はさすが私の子って感じよ!」




…その発言に、一体喜んでいいんだかわからない。




だけど、



「しおちゃん本当にすっごく綺麗だよ!!世界で1ばん!!」


雛の大袈裟な誉めに、



「雛…ありがとう。」



やっぱり、恥ずかしくも嬉しくなった。





今日は特別な日だから―――…。






「…じゃ、栞。あんた、こっからは1人で行きなさい」




“ある場所”へ続く道すがら。



お母さんはそんなことを言い出して…。

今まで貸していてくれた手を放した。



「ええ!!なんでよ!?」

せっかくなんだから、最後まで送っていってよ!!



「もうあんたは出ていく身なんだか、いつまでも甘えてないの!…ほら、雛も」


お母さんに促され、雛も手を放す。


あたしは雛をすがるようにみたけど、「しおちゃん、頑張ってね!」と可愛く微笑んで、去っていく。