「またみんなで遊びに来てね♪」
おばさんの優しい言葉に勇気をもらい。
いざ…、
ひさしぶりの自分の家。
だからなのか、少し緊張する…。
いや、実はかなり緊張している!!
さっきから心臓がドックンバックン言っている。
凌兄、いるかな?
もう帰ってきていても、おかしくない時間だ…。
すぅーと深呼吸をする。
「…よし。」
「行くか?」
「うん、まず勇紀行って!」
「おいっ!」
そう言いながらも、先に行ってくれる。
なんだかんだ、優しくていいやつだ。
「栞、行ける?」
冬兎が横から優しく聞いてくる…。
「…う、うん」
そう答えながら、手がちょっとまだ震えていた。
情けない。
友里亜の家に、また逃げ帰ってしまいそうだ。

