そんな一方的な言い合いの中、
ピーンポーン…
インターフォンが鳴る…。
「は~い」
友里亜のお母さんが玄関へ出ていく。
「誰だろ?」
「宅急便じゃね?」
「お父さんかなぁ?」
「え!おっさん!?」
「おじさん今日早いね?」
「珍しいなぁ、ここんとこ仕事が忙しいとか言って遅かったのにぃ…」
そんなことを言っていると、おばさんの声が聞こえた。
「あら~久しぶりね!冬兎くん♪ずいぶんカッコよくなっちゃってー」
な、なに!?いまな、んて…?
「栞ちゃんね?
さ、どうぞあがってあがって♪」
そう友里亜のお母さんに促されて入ってきたのは、
「ふ、冬兎!?」
「あ、栞。…勇紀も、やっぱり来てたんだね」
「ああ。お前もな!来ると思ったぜ、遅かったな!」

