★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜





「…さっきの兄貴らしい姿は何処へやら…」


と、苦笑いしてあたしの背中をさすって宥める。




それから、


あたしを2階の自分の部屋へと誘導し、


「お、おいっ…!」


「…茶でも飲んでくつろいでなさいよ。今、荷物まとめてくるから。

あんた達の大事なこの子、ちゃんと返してあげるから」




……友里亜は、やっぱりかけがえのない親友だ。




友里亜の部屋に来て、荷物をまとめる。

って言っても、友里亜がまとめてくれてる。

ぐずぐず泣いてるあたしじゃ、埒があかないと。



でもたいてい借りたりしていたので、荷物は少ない。



「…やっぱり、あんた達兄弟が羨ましいわよ」



「…え?」


「たかが家出であんな心配してくれる人、いないわよ!……まぁ、最後は格好悪かったけどね」



くすっと、友里亜が笑う。